株式会社ニコンシステム|Japan

システム導入により、視認性と検索性向上によるデータ活用の促進。全拠点の写真データをスピーディに集約し登録枚数が2.5倍に

業種:
新聞社
製品・サービス:
デジタルデータ管理システム PixGallery

課題

全国のカメラマンや記者が撮り溜めた写真データを、DVDで管理していた。各拠点、日々の取材対応に追われる中で時間を見つけてDVDに焼き郵送対応を行っていたが、手間と時間がかかり業務負担が増える一方で解決策を模索していた。書誌情報をつける余力もないまま管理され、紙面掲載された写真以外のデータの二次利用も進んでいなかった。

効果

クラウドでいつどこにいても写真データを素早く登録できるようになった。今まで数か月から半年に一度のペースで本社に共有されていたデータが、クラウドサービス導入により撮影後タイムラグなく共有されるように。取材日や場所、二次利用可能かなどの詳細な情報も一度に登録できるため、写真に書誌情報がついた状態で手間なく簡単に管理、共有できるようになった。

写真データをDVDで保存していたものの、蓄積しているだけで活用できていない状態だった

日本農業新聞様は、1928年に始まった農家に野菜などの相場の情報を知らせる「市況通報」を前身とし、1937年から『日本農業新聞』に改題しました。約90年に渡り、日本で唯一の日刊農業専門紙として「食と農」の情報発信を続けています。購読者数は30万人以上。農家、JA職員、行政、食品流通関係者が中心です。

毎日紙面に100枚以上の写真を使っているため、未公開のものを含めると、相当な数の写真が社内に蓄積されています。農業の現場で撮影された写真は、土地の風土や歴史を映す資料的価値が高いものが多く、教科書や書籍の出版社、テレビ局などから引き合いがあるそうです。ニーズに応えるため、農業写真に特化した「あぐりフォトサービス」も展開しています。しかしながら、写真データの管理に苦慮しており、提供できる写真が限られているのが現状です。写真データの管理は、全国のカメラマンや記者がDVDに写真データを記録し、秋葉原の本社に郵送するという方法で運用していました。しかし、日々の取材や執筆などの業務に追われ、写真データの管理が後回しになっていたそうです。

「記者やカメラマンは毎日取材対応に追われています。そんな中、写真データをDVDに焼いて本社に送ることは、業務に負荷がかかっていました。そのためどうしてもDVDの郵送も滞りがちで、こちらから数か月や半期に一度リマインドをかける必要がありました。書誌情報も、取材日と取材場所、記者の名前はわかりますが、それ以外はDVDを読み込んで中身を見ないとわからないことも多く、せっかくの写真が有効活用されることもほとんどありませんでした。

そのため、他社から『新聞に掲載された写真の別アングルで、人が写り込んでいないものが欲しい』などの問い合わせを受けても、膨大な数のDVDから探すことは現実的ではなく、断るしかありませんでした」(編集局メディア映像写真部・担当者様)。

取材データの見える化を実現。クラウドサービスだからテレワークとも相性抜群

日本農業新聞様が、現状の写真データ共有・管理方法の改善目的で導入したシステムが「PixGallery」です。担当者様がデータ管理の現状と課題、導入後の費用対効果などを説明資料にまとめて、社内でプレゼンテーションをした結果、スムーズに導入が決定したそうです。 「クラウドサービスを導入することでDVDでの管理から解放されますし、システム運営費も月5〜6万円と安価です。メリットが明確だったため、理解を得やすかったのだと思います」(担当者様)。

日本農業新聞様では2022年1月から「PixGallery」の運用がスタートし、登録されているデータは運用開始から1か月半で4万件。取材データを即時登録できるため、DVDにデータをまとめて送る運用と比較するとデータを登録する頻度が大幅に高まっています。 「クラウドサービスのため、全国の記者はいつでもどこでも写真データを登録できます。テレワークとの相性も良いです。私がカメラマンに送ってもらった写真を紙面用に選ぶときも、「PixGallery」上で効率よく選定できるようになって助かっています」(担当者様)。


「PixGallery」は、写真データをタグ付けして管理できることも強みです。見たいタグで検索すると、サムネイルで一覧が表示されるため、写真を一目見るだけで探したい情報に辿りつくことができます。更に詳細なメモも残しておけるため、検索効率が上がります。「細かい部分ですが、写真データを登録する際、キャプションの文字数が1000文字以上あるのも大変助かっています。該当する記事をそのままコピー&ペーストし、記事と写真を紐づけて管理するようにしていますが、一目でどの記事に使われた写真か判断できるため便利だと感じます」(担当者様)。

画像資産の有効活用。写真をデータベース化し、販売につなげていきたい

「写真データを資産として活用しやすい環境が整いつつあるので、今後は写真データの販売にも更に注力していきたいと考えています。特に過去のネガフィルムのデジタル化にも力を入れています。農業関係の写真は、テレビ局や、専門書籍、教科書などの出版業界からのニーズがあり、昭和30〜40年代に撮られた写真も時代を映す資料として重宝されています。新聞社として、こういった二次利用のご要望に応えていくためにも「PixGallery」を活用していきたいですね。

時代を映すメディア、新聞。日本農業新聞様の取り組みに見られるように「PixGallery」を導入することで、膨大な情報資産の活用が進むことが期待されます。さらにデータ管理の効率化・活性化できるよう、ニコンシステムでは引き続き新たなサービスを開発していきます。

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