株式会社ニコンシステム|Japan

画質の違いが一目瞭然 分析的画質評価ツール VQ-1200

製品概要

本製品は、静止画・動画(ファイル)の画質をさまざまな尺度で分析・評価するソフトウェアです。
自社独自のアルゴリズムにより、画質に影響のある現象を定量的に扱うことを可能にしました。従来の人の主観による目視検査と組み合わせることで、より充実した画質の分析・評価が行えるようになります。また、目視検査の補助としてご利用いただくことで、検査員への負担や見逃しを軽減し、業務の効率化に役立ちます。

特徴・強み

多彩な評価尺度で画質の劣化原因を分析

一般に、画像の品質評価には、PSNR(画像の信号と混入したノイズとの比率)などに代表される統計的な値を用います。しかし、画質全体の品質を一つの尺度で表すため、画質の劣化原因が判明しにくいという問題がありました。
本製品では「PSNR」に加え、自社独自開発アルゴリズムの「ぼやけ」「ブロック歪」「ノイズ(ランダム付加ノイズ)」「フリッカー(ちらつき)」を評価尺度として利用できるため、画質劣化の主原因を特定しやすくなります。

充実したグラフィック表示

多彩なグラフィック表示により、視覚的に判断できます。

表示機能

  1. 01
    ミラーリング機能
    参照画像、評価画像の任意の2つの画像を、同じウィンドウ上に半分ずつ表示できます。それぞれの表示領域の選択や、ミラーリングの画像をYUV出力できます。
  2. 02
    拡大表示
    画像表示ウインドウで選択したブロックを拡大表示し、そのブロックのYUV値や差分、PSNR値の情報を確認できます。
  3. 03
    評価結果のリスト表示
    評価結果はすべてリスト表示されます。フレームごとに数値とインジケーターで表示され、全体の平均値も確認できます。また、NGフレームやユーザーが任意に設定できる評価値も表示されます。
  4. 04
    評価結果リストの項目表示/非表示切り替え
    リストに表示する評価結果の表示/非表示を選択することができます。またFPSから求めたフレームの時間を表示できます。
  5. 05
    評価結果のグラフ表示
    評価結果は、それぞれグラフ表示でき、フレームごとの変化を確認できます。

単体評価と比較評価のどちらも可能

本製品は画像単体でも、2枚の画像を比較しての画質評価・分析でも、どちらも可能です。

  1. 01
    画像の単体評価(ノンリファレンス評価)
    いくつかの映像機器を性能比較する場合などに、それぞれの機器で生成した画像を単一の画像で分析して、それぞれの結果を比較することで評価できます。
  2. 02
    原画像との比較による評価(リファレンス評価)
    画像処理・動画圧縮により、どんな種類の劣化がどれくらい発生しているのかを分析する場合などに、元の画像と処理後の画像を比較して分析・評価できます。

閾値設定によるNG判定が可能

設定した閾値によりNGフレームを検出できます。閾値は任意に設定できるので、画質の判定は各ユーザの評価基準で行えます。


バッチ処理機能

大量の画像もあらかじめ設定した条件で一括評価できます。設定条件は保存できるので、同一条件でくり返し評価する場合に業務の効率化が図れます。
評価結果はCSVで出力可能です。評価記録として残すことができるので、評価結果の確認がしやすくなります。


大量のデータを一括処理→時短→すべての分析結果を出力

課題・活用事例

課題

課題・お悩み①
画質劣化の原因がわかりにくく、エンコーダーの性能評価・パラメータ調整でトライ&エラーを繰り返している。
課題・お悩み②
映像を見続ける目視検査は人の身体への負担が大きい。

効果

エンコーダーの性能評価・パラメータ調整を効率化
画質が劣化して見える主原因を特定できれば、エンコーダーの調整ポイントを決めやすくなり業務を効率化できます。また、基準値を設定することで、人の勘に頼っていた調整の手助けにもなります。
目視検査の作業者の負担を軽減
本製品で目視検査を補助したり、一部を代替したりすることで、作業の効率化とともに作業者の負担を軽減できます。

仕様・動作環境

仕様

対応フォーマット
  • YUV Rawファイルフォーマット(8bit、10bitのY-U-V並びの面順次で、尚且つサブサンプリングが 420、422)
  • AVI、MOVファイル(ビデオのFourCCがv210、v216、yuvs、YUY2、HDYC、UYVY、j420、I420、DIB〈AVIファイルのみ〉、mjpg〈AVIファイルのみ〉、avc1〈MOVファイルのみ〉)
  • WMVファイル(ビデオがWMV1、WMV2、WMV3、WVC1)
  • MPEG-2 TSファイル(ビデオがH.264〈HighProfileまで〉、MPEG-2〈SP@ML、MP@ML、MP@HL〉)
  • 静止画ファイル(JPEG〈フルカラー〉、ビットマップ〈24bit〉)
画像サイズ フルHD(1920×1080[1088])サイズまで
機能概要

リファレンス評価

  • ぼやけ、ブロック歪、ノイズ(ランダム付加ノイズ)、フリッカー(ちらつき)、PSNR
  • 参照画像・評価画像・比較画像の表示
  • ミラーリング機能
  • 拡大表示
  • 評価結果のリスト表示
  • 評価結果のグラフの表示
  • 先頭フレームあわせ
  • ピクセル値/ブロック値/特徴量の表示
  • 各種同期表示
  • 部分評価
  • 評価設定
  • 環境設定
  • その他

ノンリファレンス評価

  • ぼやけ度、フリッカー(ちらつき)、ブラックアウト、部分ブラックアウト、ブロック歪
  • 評価画像の表示
  • 特徴画像の表示
  • 拡大表示
  • 評価結果のリスト表示
  • 評価結果のグラフの表示
  • ピクセル値/ブロック値/特徴量の表示
  • 部分評価
  • 評価設定
  • 環境設定
  • 拡張評価項目の評価
  • その他

バッチ処理機能

  • 大量画像の一括評価
  • オーダーファイル作成
  • 評価結果のファイル出力
  • 評価設定
  • 評価結果のリスト表示
  • 再生ソフトの起動
  • 拡張評価項目の評価
  • その他

動作環境

対応OS Microsoft Windows 10 Enterprise(64bit)
CPU Intel Core iシリーズ 2.6GHz以上推奨
メモリ 8GB以上推奨
  • 掲載情報は、2020年4月現在のものです。内容は予告なく変更する事があります。
  • Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標登録です。
  • その他記載された会社名、製品名等は、各社の登録商標もしくは商標です。
  • 製品・サービスについて詳しく知りたい
  • 製品の評価ライセンスについて知りたい
  • 見積もりを取りたい
製品お問い合わせ

メールで問い合わせる