特徴・強み
多彩な評価尺度で画質の劣化原因を分析
一般に、画像の品質評価には、PSNR(画像の信号と混入したノイズとの比率)などに代表される統計的な値を用います。しかし、画質全体の品質を一つの尺度で表すため、画質の劣化原因が判明しにくいという問題がありました。
本製品では「PSNR」に加え、自社独自開発アルゴリズムの「ぼやけ」「ブロック歪」「ノイズ(ランダム付加ノイズ)」「フリッカー(ちらつき)」を評価尺度として利用できるため、画質劣化の主原因を特定しやすくなります。
充実したグラフィック表示
多彩なグラフィック表示により、視覚的に判断できます。
表示機能
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01
ミラーリング機能
参照画像、評価画像の任意の2つの画像を、同じウィンドウ上に半分ずつ表示できます。それぞれの表示領域の選択や、ミラーリングの画像をYUV出力できます。
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拡大表示
画像表示ウインドウで選択したブロックを拡大表示し、そのブロックのYUV値や差分、PSNR値の情報を確認できます。
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評価結果のリスト表示
評価結果はすべてリスト表示されます。フレームごとに数値とインジケーターで表示され、全体の平均値も確認できます。また、NGフレームやユーザーが任意に設定できる評価値も表示されます。
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04
評価結果リストの項目表示/非表示切り替え
リストに表示する評価結果の表示/非表示を選択することができます。またFPSから求めたフレームの時間を表示できます。
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評価結果のグラフ表示
評価結果は、それぞれグラフ表示でき、フレームごとの変化を確認できます。
単体評価と比較評価のどちらも可能
本製品は画像単体でも、2枚の画像を比較しての画質評価・分析でも、どちらも可能です。
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画像の単体評価(ノンリファレンス評価)
いくつかの映像機器を性能比較する場合などに、それぞれの機器で生成した画像を単一の画像で分析して、それぞれの結果を比較することで評価できます。
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原画像との比較による評価(リファレンス評価)
画像処理・動画圧縮により、どんな種類の劣化がどれくらい発生しているのかを分析する場合などに、元の画像と処理後の画像を比較して分析・評価できます。
閾値設定によるNG判定が可能
設定した閾値によりNGフレームを検出できます。閾値は任意に設定できるので、画質の判定は各ユーザの評価基準で行えます。
バッチ処理機能
大量の画像もあらかじめ設定した条件で一括評価できます。設定条件は保存できるので、同一条件でくり返し評価する場合に業務の効率化が図れます。
評価結果はCSVで出力可能です。評価記録として残すことができるので、評価結果の確認がしやすくなります。