株式会社ニコンシステム|Japan
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Talk 05 DX・データ解析 ニコングループの未来を作る!
DX推進が目指すものとは

ニコングループでは「顧客・従業員重視のDX」を掲げ、既存の業務をそのまま効率化(=IT化)することに留まるのではなく、ビジネスモデル・製品・サービスを変革することで、顧客に新しい価値を提供できる仕組み作りを進めています。ニコンシステムはこれらの将来構想をニコンと共に検討し実現する役割を担っています。今回は、DX推進を主導する4人のメンバーたちに、そのやりがいや意義について語ってもらいました。

プロフィール

プロジェクトリーダーN.H
1998年入社
  • 新卒入社
ITエンジニアS.O
2006年入社
  • キャリア入社
ITエンジニアK.A
2008年入社
  • 新卒入社
ITエンジニアK.Y
2012年入社
  • キャリア入社

DX推進におけるそれぞれの役割

S.O:
私は現在、カメラやレンズなどカメラ製品、ヘルスケアや半導体装置向けレンズ製品を生産するための基幹システムの運用保守を担当しています。販売や調達、物流といった製造に欠かせないサプライチェーンの連携を、デジタル技術で強化し業務改革を目指すのが、DX推進における私の使命です。
K.Y:
私も基幹システムの担当ですが、中でもSAPという基幹システムの導入・刷新が担当です。このSAPは受注や生産はもちろん、販売や購買などを網羅するシステムです。その中でも、私の担当は会計領域で、経理業務の大幅な改善を目指して導入を進めています。
N.H:
私とK.Aは、データHUBという共通プラットフォームの開発を担当しています。企業活動でやり取りされている膨大なデータの中には、有用であるにも関わらず埋もれてしまっているものが少なくありません。それらをDatahubによって正しく管理することで、データの利活用を促進し、業務の見直しやシステムの改善に寄与させるのが目標です。
K.A:
Datahub の開発については、主にN.Hがネットワーク・システム基盤、私がデータ・アプリケーションを担当する形ですみ分けをしています。関わるシステムが増えるほどステークホルダーも増えていきますが、グループの全体最適を意識した構想を練り、合意形成していくことが重要になってきます。それをニコンと共に検討し実現する役割もニコンシステムが担っています。

ニコングループがDX推進を行う意義

K.A:
これまで、ニコングループは事業部ごとに最適化を図ってきたため、文化や業務やシステムなど、あらゆる要素で独自のルールが育っていました。もちろん、それで生まれる強みもあるのですが、さらにグループ全体で動ける仕組みを整えることで、より強い組織へ成長できると思います。そのきっかけをつくるのが、Datahubが果たすべき役割なのではないでしょうか。
N.H:
例えば、ある事業部が抱えている課題が、別の事業部が持っているデータを活用することで簡単に解決する、なんてケースも珍しくありませんからね。そうした、埋没した‘’お宝データ“を掘り起こし、より価値あるものにしていけるのがDatahubです。
K.Y:
課題解決といえば、各社の経理課を見ると、決算時期などは本当に目が回るほど忙しそうなんですよ。私が担当するSAPで各種業務の自動化や汎用化を実現できれば、こうした労力の削減ができるのはもちろんですし、空いたリソースを分析など別の目的で利用することできるようになるはずです。
S.O:
私たちが目指しているDX推進は、いま目の前にある課題解決に加えて、これから何十年先でも会社が成長し続けるための下地づくりです。最近はサプライチェーンなどのリスクが年々増加しているので、今後もさまざまな問題が出てくるでしょう。そうした、将来に起こり得る事態をいくつも想定して、システム化していくんです。遠い未来も見据えた上で、お客様に対して価値を届けることを重視しています。

DX推進に取り組む中で感じるやりがいとは

K.A:
ニコングループとして初めて取り組むDXであり、そこに携われているのは単純にうれしいことです。そして、グループ各所には専門領域の異なるプロフェッショナルが数多く在籍しているので、DX推進を通じて普段とは異なる領域に触れることで、自身の技術や価値観がアップデートされているようにも感じます。DX推進がひと段落し、本来の業務に戻ったとしても、今までとは違う景色が見えるようになっているかもしれません。
N.H:
正直、明確な答えがない課題なので、「本当にこれで良いのだろうか」「今やろうとしていることは価値があることなのだろうか」と考えてしまうこともあります。しかし、少しずつでも前に進みながら、自分たちがやってきたことを振り返ってみると、確かな手ごたえを感じるんです。こうした実感こそが、DX推進に携わる醍醐味だと思いますね。
K.Y:
新しいシステムを導入するということは、自分自身に新しい知識や技術が必要になるということ。イチから学び直すことも多いので大変ではありますが、やはり新しい知識が得られるのは技術者としては大きなモチベーションになります。そして何より、多くの人々の助けになる便利なシステムを作っているんだというやりがいを感じられますね。
S.O:
会社やグループ全体の成長を目的としつつも、自分を成長させるきっかけを与えてくれるのが、DX推進の面白さに繋がっています。課題を知り、解決策を探す中で、知らないこと、分からないことにぶつかる。そうして自分の弱点を見つけ、それを補っていくことで、今まで以上に成長しているのを実感します。

変革を実現するために大切にしていること

S.O:
業務改革でポイントになるのは、ユーザー側の要求を深掘りしていくことではないでしょうか。業務の中心である事業部の人たちとしっかりと会話をしてみると、内部からは見えにくい部分に隠れた課題が見えてくることもありますからね。そうやって、コミュニケーションを図りながら自分で考え、答えを作り、提案していくことで、初めてプロジェクトが前に進んでいくと思います。
K.Y:
まさしくそうですね。極端な話をすれば、私の担当するSAPの刷新でも既存のシステムをそのまま流用することが可能です。しかし、より良い状態を目指すなら、先々まで考え、どうすればシステム的にもユーザー的にも最適なのかを想像し、考えていかなければなりません。現状にとらわれず、常にフラットな視点で考えることを大切にしています。
N.H:
他の仕事でもいえることですが、プロジェクトはトップダウンではなかなか前に進みません。さまざまな立場の人の意見やアイデアが大切なんです。だからこそ、声をあげやすい環境をつくることが大切だと思います。心理的安全性というと大げさですが、みんなが積極的に課題を見つけ、みんなでその解決策を探していけるような協力体制を構築する必要があるのではないでしょうか。
K.A:
あとは定期的にゴールを確認しておくことも大切ですよね。長期間におよぶプロジェクトの場合、いつの間にか手段と目的がすり替わってしまうことも少なくありません。そうならないように、どんな時でもゴールがぶれないようにし、目的がズレていないかを確認することも重要です。

DX推進で求められる人物像とは

S.O:
DX推進はさまざまな事業部やチームと連携していく必要があるので、コミュニケーション能力は必須だと思います。また自分で何かを考え、それを発信できる力も求められます。むしろ、それさえあれば知識は後からいくらでも付いてくるので、積極性こそが大事といえるかもしれませんね。
K.Y:
新しいことに興味を持てるか、ワクワクできるか、ということも重要かもしれませんね。DXはまさに変革であり、今とは違うものを目指していかなければなりません。新しい知識や技術、それらを活用する行為そのものを楽しいと感じる人であれば、刺激的な毎日を送ることができるはずです。
N.H:
私は、楽天的な考え方も大切だと思っています。DXはすぐに答えが出る取り組みでもありませんし、壁にぶつかる機会も多いですから。「これがダメだったら次はこうしてみよう」といった具合に、悩んで立ち止まったりせず、常に動き続けられる人が良いですね。
K.A:
確かに、前向きで気持ちを切り替えられる人が向いていますね。できない理由を探すのではなく、できるようになる方法を探せる人。こうしてみたらどうなるかなと、興味を持って取り組むことができれば、楽しみながらプロジェクトを推進していけるでしょう。ゲームのパズルとかでも、難しければ難しいほど燃えるような人は最適だと思います。