株式会社ニコンシステム|Japan
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Talk 02 クラウド 開発メンバーに聞く!新規サービス「EPiTaS」はこうして作られた

新聞社などの企業が所有しているイベント写真を、個人向けに販売するプラットフォームサービス「EPiTaS」。ニコングループとして初めて手がけたプラットフォームサービスで、「どんな写真にも何かしらの物語がある」というコンセプトから、ことわざの“Every Picture Tells a Story”の頭文字を取って名付けられました。そんなEPiTaSは、どのようにして生まれたのでしょうか。また、ニコンシステムで活躍できる人物像とは?開発メンバーと営業担当者の3人に語ってもらいました。

プロフィール

ソリューションコンサルタントR.Y
1994年入社
  • 新卒入社
プロジェクトリーダーA.S
2003年入社
  • キャリア入社
営業S.T
2007年入社
  • キャリア入社

新規サービスを立ち上げた経緯

S.T:
これまでニコンシステムは、新聞社の写真管理システムや写真販売システムを開発してきました。しかし、それらは特定のクライアントに対してサービスを提供していたもの。しかも、もったいないことに、それらの写真は報道でしか使われていませんでした。そこで、新聞社の新たな収入源となる、写真販売のプラットフォームサービス「EPiTaS」を立ち上げることになりました。
R.Y:
例えば、一般の方が参加するマラソン大会の報道写真をEPiTaSを通して個人(参加者)向けに販売する、というイメージです。自分が写っている写真、しかも、報道のプロであるカメラマンが撮影した写真を手に入れられたら嬉しいものです。新聞社としても、自分たちが持っている画像資産の付加価値を高めることができます。そこに大きなビジネスチャンスがあるのではないかと考え、開発することになりました。
A.S:
現在では、EPiTaSは全国紙、地方紙、業界紙など規模の大小を問わず様々な新聞社に導入いただいています。それまでは各社が多大なコストをかけて、自社用として開発していた写真販売システムが、コストを抑えて手軽に導入できるということで好評をいただいていますね。

新規サービス立ち上げで大変だったこと

R.Y:
EPiTaSは、ニコングループとして初めて手がけるプラットフォームサービスです。営業がヒアリングしたクライアントの要望も取り入れながらも、最終的なシステムの仕様は自分たちで決断するというのが、従来の開発案件との大きな違いでした。
S.T:
クライアントから特に多かったご要望が、「簡単に使えるもの」でした。実際、それが一番なのですが、「具体的にどう簡単に使えるべきなのか」「クライアントが何に困っていて、何を解決すべきなのか」を深掘りできるようヒアリングしました。ただ、どれだけ要望をヒアリングしても、営業だけではシステムを実現できません。デザインや機能面をどう実現していくか、社内での議論を重ねました。
A.S:
特に厳しかったのは納期です。最初にクライアントから「近々開催するイベントの写真を販売したい」とのご要望があり、営業から提示された開発期間はたったの2か月…。設計やプログラミングは基本的に私一人で担当したので、とにかく効率的に作っていきました。ただ、後々に保守や修正がしやすい仕組みにしたかったので、その点にはこだわりました。また、システムの動作スピードなど、譲れない部分はじっくり時間をかけて開発しましたね。
R.Y:
リリース後にデザインを作り直すことになったのも大変でしたね。お客様から「デザインがシンプルすぎる」という意見をいただいて、変更することになったのですが、担当した外部の提携デザイナーがすでに会社を辞めていて。そこで、当時の社長直々の指名で、そのころ開発部長だった私がデザインすることになりました。試行錯誤を繰り返し、8パターン提案して無事満足いただくことができました。
S.T:
このケースでもそうでしたが、ニコンシステムでは、社員の裁量が大きいプロジェクトも多く、信頼して任せられるメンバーがたくさんいることが自慢です。
出来上がったものの仕様やデザインの質が高ければ、ユーザーの満足度も高くなります。そうすれば、「ここで良い写真が買えるよ」と、口コミが広がっていくかもしれません。同時に、写真を通したコミュニケーションも盛り上がっていきます。
カメラの開発は親会社であるニコンが主軸になりますが、「写真を使う、楽しむ」という部分では、私たちが開発するソフトウェアの力が大きいです。カメラと写真の楽しみをコーディネートしていく、その一翼を担えれば良いなと思っています。

私がニコンシステムを選んだ理由

R.Y:
私の青春時代はコンピュータゲーム黎明期で、コンピュータや映像に関わる仕事は憧れの存在でした。就活はバブル崩壊後の時期だったのでかなり大変でしたが、コンピュータ関係の会社でご縁があったのがニコンシステムだったんです。正直なところ、カメラはそんなに興味はなかったのですが…(笑)。弊社にはそういう社員が結構いますよね。
S.T:
確かに。でも、最近はカメラ好きの社員も増えてきたような気がしますね。私は前職が人材派遣会社の営業で、5年経ったらキャリアアップのため転職することを目標にしていました。前職のクライアントにニコンがいまして、働く環境的にも条件的にも優れた会社だなと感じ、ニコンシステムに転職することにしました。
A.S:
新卒では大手電機メーカーのグループ会社に就職し、成長を目指してベンチャー企業に転職しました。ベンチャー企業は何でもやれる環境で、確かに成長できたのですが、働き方がハードで…。そこで、労働環境が良く、自分のスキルを活かせる企業を探していたところ、ニコンシステムが最適だと思い入社しました。
S.T:
ニコンシステムは優しい人が多くて、いい意味でゆったりしていますよね。有給休暇も取りやすいですし。仕事は好きでもプライベートをしっかり大切にしている人が多い印象です。

ニコンシステムで活躍できる人物像

R.Y:
コンピュータ系の会社はパソコンとずっと向き合っているイメージが強いかもしれませんが、実際はヒューマンスキルを使う機会が多いです。開発メンバーやクライアントとコミュニケーションを取り、スムーズにプロジェクトを進める必要があります。なので、人付き合いを大切にしたり、友だちと遊んだり、人との関わりを楽しむ経験をたくさんしてください。その経験は、必ずニコンシステムで活かせるはずです。
S.T:
そうですね。営業もエンジニアも、コミュニケーション力のある人は成長が早いですし、活躍の幅も広い。社内勉強会やワーキンググループ、社外講習会など勉強できる機会もたくさんあるので、どんどん活用してほしいです。
A.S:
ニコンシステムは会社として教育に力を入れているので、意欲さえあれば、情報系のスキルがない人でも成長できる環境です。若手の内は修業期間で、単純な仕事が多いのではと思われるかもしれないですが、そんなことはありません。一人ひとりのスキルに応じたやりがいのある仕事を任せるので、1年目から成長して活躍することができます。

就活中の皆さんへメッセージ

S.T:
その会社に入社して何をしたいか。その先で何をしていきたいか。そういった自分のキャリアプランを具体的にイメージしながら、就活することをおすすめします。私たちの時代は企業の情報を手に入れる手段が少なかったのですが、今はインターンや就活サイトなど、企業のリアルを知る手段がたくさんあります。企業研究にじっくり取り組み、自分は何ができるか、何をしていきたいか総合的に考えてみるといいですよ。
A.S:
ニコンシステムは、オンオフを切り替えることを大切にする会社です。私の場合、部下になる新卒の社員には、いつも「休みを取る」ことを目標に入れさせるようにしています。そのために、どのように効率的に仕事を進めていくべきかを考えることが大切なんです。休む時はしっかり休んで、遊んで、仕事の時は集中する。そんな環境で働きたい方は、ぜひニコンシステムに応募してください。
R.Y:
休もう、早く帰ろうというモチベ―ションで努力する文化がニコンシステムには根付いていますね。コンピュータ業界は仕事柄どうしても集中しがちで、ついつい泥沼にはまってしまうことがあります。でも、そうなる前にしっかり休んでリフレッシュすれば、悩みの切り替えができたり、新しいアイディアが生まれるものです。たとえば、2時間集中したら休憩する。頭をクリアにする。コーヒーを飲んでもいいですし、オフィスのソファで休憩しても良いと思います。仕事もプライベートも充実させて、スキルを成長させていきたい方は、ぜひ私たちと一緒に働きましょう!