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Career Role Models

ニコンシステムで描く
キャリア事例

ニコンシステムでは、管理職としての昇格を目指すか、エキスパートとして専門能力を深めるかを将来的に選択することができます。一例として、ここでは5名の社員のキャリアモデルを紹介します。

Role Models

M.S.

アドバンストテクニカルセンター 数理解析研究室

2016年新卒入社
化学科卒

Introduction

ニコンの事業向けのWebアプリ開発、AIチームでの成長を経て、プロジェクトリーダーとして新規事業創出を目指す。

M.N.

デジタルメディア事業本部 第一開発部

2003年新卒入社
物理学科卒

Introduction

カメラ・画像ソフト開発を担当し、リーダー経験を経て、成長し続けるエンジニアとして新規事業にも挑戦。

M.T.

エンジニアリングソリューション事業本部 第一開発部

2012年キャリア入社
電子工学科卒

Introduction

デジタルカメラや半導体装置の回路設計からFPGA開発、医療用カメラの大規模アジャイル開発まで、リーダーとして技術革新に取り組む。

S.A.

エンタープライズソリューション事業本部 第一開発部

2009年新卒入社
経営情報科学卒

Introduction

ニコングループのSAP ERP開発・運用を担当し、国際会計基準移行やクラウド移行プロジェクトを牽引。

Y.S.

精機事業本部 第一開発部

2003年新卒入社
機械工学専攻修了

Introduction

半導体露光装置のソフトウェア開発からリーダー職へ。部署改革やメンバー育成に注力し、自己研鑽を続ける。

Career
Role Models

01

AIをはじめオールラウンダーとしての力を磨き、
新規事業を創出するエンジニアを目指す

M.S.

アドバンストテクニカルセンター 数理解析研究室

2016年入社
化学科卒

2016

ニコンの事業部向けのWebアプリケーションの開発。顧客と伴走しながら自ら学び成長していく

入社して1・2年目は、ニコンの映像事業部と共にWebアプリケーションの開発や運用に携わりました。私が主に担当したのは、インフラ寄りのバックエンドの部分です。システム開発全般の知識を学ぶことができ、現在の業務でも大いに役立っています。
3年目になると、複数の案件を並行して担当するようになりました。なかでも印象に残っているのは、ニコンのAI開発部署向けに構築したクラウドシステムです。顧客と伴走しながら自らも学び成長していくようなプロジェクトであり、顧客と濃密な信頼関係を築くことができて大きな自信を得ました。

2019

AIを主軸としたデータサイエンスに関わる開発チームへ。チャレンジングな環境に飛び込み、ワクワクする

アドバンストテクニカルセンターのAIチームに異動。このチームが担うのは、機械学習や深層学習などAIを主軸としたデータサイエンス全般に関わる開発です。これまでとはまったく異なる環境に飛び込み、最初は戸惑いばかりでしたが、一方でチャレンジングな開発に携われることにワクワクしていました。開発の進め方も、要件や仕様がある程度決まっているソフトウェア開発と違い、自ら課題を見出し、考え、手を動かしていくスタイルです。スキルや知識ばかりでなく、さまざまな面で成長する自分を実感しました。

2020

プロジェクトリーダーとしてAI開発を牽引。さらに幅広い知識を学び、新規事業の創出を目指す

組織変更に伴ってAIチームが丸ごと現在の部署に異動。この頃からプロジェクトリーダーを任されるようになり、チームのマネジメントや顧客との折衝など担うべき業務の幅が広がりました。ニコンのある事業部向けのプロジェクトでは、多様な業務データを収集・分析してサプライチェーンの最適化に挑み、自分にとって大きなチャレンジでした。社内のさまざまな部署のメンバーを巻きこみ、苦労しながらもなんとか成功に導くことができました。一方、このような大規模プロジェクトに携わるようになり、自らのスキルを高めていく必要性を感じています。AIはもちろん、もっと幅広い知識やスキルを磨き、ニコンと共に新規事業を創出できるようなエンジニアを目指しています。

Career
Role Models

02

プロジェクトリーダーとして試行錯誤するうちに、
チームとして目標を成し遂げていく醍醐味を実感

M.N.

デジタルメディア事業本部 第一開発部

2003年入社
物理学科卒

2003

カメラや画像に関わるソフトウェア開発を担当。7年目、プロジェクトリーダーとしての難しさを味わう

入社以来ずっと、カメラや画像に関わるソフトウェア開発に携わっています。入社1年目、初めて担当したのは、カメラ内で行う画像処理をPC上でシミュレーションするアプリケーションの開発です。若手のうちからアルゴリズムの検討に携わり、成長する機会を多く与えてもらいました。ところが7年目に困難に直面しました。初めて大規模プロジェクトのリーダーを任されたのですが、何もかも自分で抱え込み過ぎてプロジェクトが停滞してしまい、リーダーとしてチームをまとめていくことの難しさを味わいました。

2016

前回の教訓を活かして大規模プロジェクトを成功に。チームみんなでやり遂げていく楽しさに気づく

これまでも様々なプロジェクトを担当してきましたが、入社14年目、再び大規模プロジェクトに参画。レンズの設計・評価に用いるシミュレータを開発するチームのリーダーを任されました。レンズは、これまでのカメラ本体とは異なり、初めて携わる分野でのチャレンジでした。前回困難に直面した時のことを教訓に、わからないことは上司や先輩に相談し、チームのメンバーでサポートし合いながらプロジェクトを進めました。その結果、期待に応えるソフトウェアを実現し、ニコンの技術者からも感謝の声をいただきました。それまで私はどちらかというと、一人でコツコツと仕事をやっていくことが得意なタイプだと思っていましたが、このような経験を通じてチームで一つのことをやり遂げていく楽しさを感じるようになりました。

2021

これまで出会ってきた先輩たちをお手本に、自分らしいグループリーダー像を追求していく

入社19年目、グループリーダーに昇格しました。これまで一緒に仕事をしてきたたくさんの先輩たちをお手本に、自分らしくメンバーと一緒に成長していけるリーダーを目指しています。最近では、画像や光学に加えて、3Dなどニコングループの新規事業に関わるプロジェクトも担当しています。振り返ると20年近く画像関連のソフトウェア開発に携わっていますが、この分野は進歩のスピードが速く、常に新しい刺激を受けています。これからも最新のスキルを学び、エンジニアとしても成長し続けていきたいと思っています。

Career
Role Models

03

デジタルカメラから半導体露光装置まで。
電気回路設計エンジニアが活躍するフィールドは広い

M.T.

エンジニアリングソリューション事業本部 第一開発部

2012年入社
電子工学科卒

2012

デジタルカメラの電気回路設計を担当。入社早々から人や情報のブリッジ役を担う

私は、前職で画像や映像に関連した製品機器の電気回路設計エンジニアでした。その経験を活かしたいと思っていたところ、ニコンシステムと出会い、入社しました。最初に携わったのは、デジタルカメラに搭載する電気回路の設計です。前職での経験により、比較的スムーズに馴染めたと思います。一方、開発のスピード感が求められる製品だったため、担当技術領域の異なるエンジニアとも積極的に会話を重ね、業務が円滑に進むように工夫しました。新製品の試作用に新しい機能を付加した回路を構築し、「M.T.さんがいなかったらこれは実現できなかったね」とニコン側のリーダーから声をかけてもらったのは嬉しい思い出です。

2014

半導体露光装置のFPGAを担当。ニコンの技術者と同じ目線に立って開発に取り組む

事業環境の変化に伴って組織変更があり、熊谷事業所に異動しました。担当したのは、半導体露光装置に搭載する電気回路やFPGAの設計です。関わる製品は大きく変わりましたが、FPGAについては前職でも経験があり、大きく戸惑うことはありませんでした。印象に残っているのは、要素開発として取り組んだFPGAの回路設計です。ニコンの担当者と連携して同じ目線に立って目的を達成していくプロセスにやりがいを感じました。また、テストの自動化など設計業務の改善にも取り組みました。

※FPGA … Field Programmable Gate Array、現場でデジタル回路(ロジック回路)の書き換えを行うことができる集積回路

2017

医療用カメラのFPGA開発に。グループリーダーとして大規模アジャイル開発を推進

再び本社に異動し、医療用である眼底カメラのFPGA開発を担当。異動して数か月後にFPGA設計チームのリーダーを任され、さらに2018年、グループリーダーに昇格しました。FPGAに加えてソフトウェアの設計チームも統括することになりました。これを機にソフトウェアの勉強にも本格的に取り組みました。風土改革に関連する全社横断的なプロジェクトにも参加し、最近では海外企業との協業による大規模アジャイル開発にも携わっています。これからも新しい技術にチャレンジし、人と人をつなぐハブ的な役割を担っていきたいと考えています。

Career
Role Models

04

ニコングループの基幹を担うSAP ERPの開発・運用。
クラウドに精通したエンジニアとしても活躍 ※SAP ERP … SAP社が販売する、企業の業務プロセスを効率化し、統合するためのソフトウェア。財務、人事、製造、物流、販売などの様々な業務機能を一つのシステムで管理し、企業は業務効率を向上させ、意思決定を迅速に行うことができる

S.A.

エンタープライズソリューション事業本部 第一開発部

2009年入社
経営情報科学卒

2009

ニコングループの基幹システム、SAP ERPの開発・運用。国際会計基準への移行に伴う大規模プロジェクトも経験

入社して配属となったのは、ニコングループの基幹システムであるSAP ERPの開発・運用を担う部署です。会計モジュールの保守担当として経験を積みました。3年目からは、海外グループ会社におけるSAP ERPのバージョンアッププロジェクトに参加しました。さらにドバイ拠点でのシステム立ち上げにも携わりました。5年目には、ニコングループの会計基準が国際会計基準(IFRS)に移行することになり、それに伴う大規模プロジェクトを担当。会計やIFRSに関する知識も深く学び、ニコンの経理部門や監査法人の公認会計士と議論を重ね、システムを立ち上げました。

2015

SAP ERPからいったん離れ、新しいプロジェクトへ。データベースなど、ITインフラの広い知見を蓄積する

ニコンシステムにおける基幹システムの更新プロジェクトに参加。この開発はSAP以外のパッケージを利用したもので、入社以来ずっと携わってきたSAP ERPからいったん離れることになりました。当時、コンサルタントではなくエンジニア側として技術寄りの目線でシステム開発に携わりたいと考えていたため、自分で希望して参加したプロジェクトでもありました。SAP ERPの時とは異なり、サーバーやデータベースなどインフラに近い部分にも携わることで、エンジニアとしてスキルアップができた貴重な経験でした。

2020

再びSAP ERPに。新たに積んだ経験も活かし、クラウド移行という大規模プロジェクトを牽引する

ニコングループのSAP ERPをオンプレミスからクラウド(AWS)へと移行する大規模プロジェクトが動き出し、これまでの経験と新たに学んだデータベースやインフラの知見が評価され、私もアサインされました。このプロジェクトを機会に、クラウドについて本格的な勉強をスタート。クラウドのメリットを最大限に活かすために、ソフトウェアだけでなくシステムの構築も自分たちでやるべきだと考えてプロジェクトを牽引しました。いくつもの壁を乗り越えて移行は無事に完了。現在、クラウドの知見をさらに深めたいと思い、社内の技術部会でリーダーを務めるなど、さまざまな活動を進めています。

Career
Role Models

05

リーダーとして部署を統括するとともに、
エンジニアとして最新技術の習得にチャレンジ

Y.S.

精機事業本部 第一開発部

2003年入社
機械工学専攻修了

2003

半導体露光装置に搭載するソフトウェアの開発。上流から下流までエンジニアとして幅広い経験を積む

入社して配属されたのは、半導体露光装置に搭載するソフトウェア開発を担う部署です。配属されて早々、ユニットとセンサとの間の通信を自動化する開発を任されました。いま思い返すと拙いことばかりでしたが、それでも一つの開発を任されてやり切ったことは自信につながりました。その後、レーザー干渉計を使った計測ユニットの開発を数年間担当。この頃から開発プロジェクトを進める上での問題解決にも携わるようになり、ニコン側の関係者と協議しながら改善し、ソフトウェア開発の上流から下流まで幅広い経験を積むことができました。一連の開発工程を一通り経験することで、ニコンシステムの役割も、自分自身の役割も大きくなっていったのを覚えています。

※レーザー干渉計 … 光の干渉を利用して非常に高精度で距離や変位を測定する装置

2016

自ら希望してグループを異動。プロジェクトリーダーとして面白さを実感する

同じく半導体露光装置の投影レンズの制御ソフトウェアを開発するグループに異動しました。実際にモノを動かすユニットも経験してみたいと考え、自分から希望したのです。投影レンズの制御を通じて、古典制御などの知識が増えました。そして、異動して間もなくグループリーダーに昇格。投影レンズ以外の案件にも携わり、リーダーとしてプロジェクトを推進していくことに面白さを感じるようになりました。目の前の開発ばかりでなく、「顧客が求めているものは何か?」と本質を捉えることを意識するようになったのもこの頃からだと思います。

※投影レンズ … マスクとウエハの間に配置され、回路パターンを投影させるためのレンズ。レンズの解像度が高いほど、細かい回路パターンを転写することができる

2022

部署のリーダーとして新たな改革を牽引し、エンジニアとしてのさらなる成長を意識し自己研鑽を続ける

6年後、所属する部署の副部長に昇格しました。以前から部署全体で社員同士の交流を活発化させたいという想いがあり、各グループが共通して開発に利用できるフレームワークの構築に取り組みました。その結果、業務の効率化に加えて、共通化したことによりグループ同士での人材交流も活発になりました。翌年には部長に昇格。現在は、部署をけん引する立場として幅広い業務に携わっています。なかでも特に意識しているのは、メンバーたちのスキル向上です。社内の技術部会ではリーダーを務め、メンバーの技術力向上を支援するなど、組織全体への貢献にも力を入れています。そして、自分自身も組込ソフトウェアエンジニアとして成長し続けていきたいという想いがあり、最新技術の習得にチャレンジしています。