株式会社ニコンシステム|Japan
Interview 社員紹介

未経験から
全国1位になれる環境

インダストリアルシステム事業ITエンジニア
2011年入社物理システム工学専攻
  • 新卒入社
  • 精密制御

ナノレベルの精密さを極める技術に惹かれて

大学では物理システム工学を専攻し、光の物理的性質を研究する量子光学を専門に学んでいました。レーザー光自体の性質を計測したりする中で、その技術の応用例として半導体露光装置の存在を知ることに。半導体露光装置とは、電子回路パターンを高性能なレンズで縮小し、半導体のシリコンウェアという板に焼き付けるための装置です。国内で製造しているのは、限られた数社だけ。数ナノメートルレベルの精密さを極めるこの装置に興味を抱き、開発に関わることのできるニコンシステムに入社しました。

入社当時は、ソフトウェア開発の経験が少なかったため、働く上で不利になってしまうのではと不安はありましたが、新入社員研修でじっくり技術を教わったので杞憂に終わりました。新しい知識に触れられる研修は非常に楽しく、ともに研修に取り組んだ同期は今でも良き友、そして良きライバルとして切磋琢磨しています。

ユーザー視点を忘れず、使いやすいソフトで業務効率化に貢献

現在は部署を異動し、FPD露光装置の装置組み込みソフトと装置データ解析ソフトの開発に携わっています。組み込みソフトには各工程を専門に扱うユニットソフトと、それらを統治するメインソフトの2種類があり、私が任されているのは後者です。

メインソフトではユーザーが直接触れる画面まで設計するため、常にユーザー目線であることが求められます。マニュアルを見なくても直感的に操作しやすいよう、優先度を考えながら各情報の表示位置を決定。一度開発したソフトは10年単位で使われることになるので、システムの出来が悪いと長期にわたって生産性を引き下げてしまうことになります。そうならないよう、限られた納期の中でも品質を高めるために、目先だけの判断で動かないよう意識しています。
印象に残っているのは、「自分の意見を言うだけでは自己満足だ」という上司の言葉。お客様を思って開発し、本当にためになるアイディアはしっかり提案する。言われたことだけをこなすのではなく、お客様に寄り添うことを心がけて開発に取り組んでいます。

未経験でもスキルを身につけ成長できる環境が魅力

入社前までは、ソフトウェア開発は一人で黙々とパソコンに向き合って仕事をするイメージを持っていました。しかし、実際に働いてみると、お客様やチームのメンバーとコミュニケーションをとる機会が多く、自分の意見を伝える能力が重要であることが分かりました。日頃意識しているのは、データと仮定を切り分けて話すこと。まずは確証のあることを伝え、その上で自分の意見を付け加えるようにしています。また、後輩に指導する際も、客観的な情報と個人的な考えを区別して、「個人的にはこう思う」と伝えるよう工夫しています。

技術は日進月歩で、漠然と作業しているだけではあっという間に世間からおいていかれてしまいます。幸いにも、入社後も学びの機会が数多く提供されており、入社して5年後にはUMTPというソフトウェア設計に関する資格で全国1位を獲得することができました。幅広い専門業務に関わることができるニコンシステムは、スキルとキャリアを成長させられる最高の環境だと感じています。