株式会社ニコンシステム|Japan
Interview 社員紹介

コミュニケーションが
エンジニアの価値を高める

アドバンストテクノロジープロダクトリーダー
2008年入社機械システム工学専攻
  • 新卒入社
  • 画像認識・処理
  • ハードウェア・FPGA

「プログラミング」×「カメラ」=ニコンシステム

大学時代はネジなどの金属材料の形状・変形の様子を測定する方法を研究していました。そこが新設された研究室だったということもあり、測定のための方法やツールも自前で用意しなければならず、それがきっかけでプログラミングのスキルを学ぶように。加えて、当時の趣味がカメラで、ニコンのフィルムカメラを使って色々な風景を撮影していたことから、プログラミングとカメラの両方に携われる仕事を探すようになりました。就活では大手カメラメーカーは一通り受けていましたが、どちらかと言うとそこではカメラの外側を作っているケースが多く、プログラミングを活かした「中身を作る仕事」がしたいという思いから、ニコンシステムへの入社を決意しました。

実際に入ってみてわかったのは、カメラを作る過程には想像以上の工程があり、各分野のプロフェッショナルたちが磨き上げてきた、技術の粋が集められているという事実。この仕事に底知れない奥行きを感じたのは、今でもはっきりと覚えています。

チームを効率的に動かすことで、より良いシステムを実現

私が所属する部署は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェアを一貫して担当できるという強みを活かして、ニコングループ内の各所から寄せられる要望に対し、解決のためのシステムを提供することを業務としています。その中でも私は、カメラレンズの出荷検査システムの開発を中心に、映像事業部の業務に関連するデータ処理を行うファームウェアの開発やマネジメントを行っています。

出荷検査システムは、カメラの製造過程における最終工程に当たる部分です。そのため、納期に関する制約が非常にシビアで、プレッシャーを感じることも少なくありません。そういった時は、自分自身で仕事を抱え込むのではなく、積極的に周りを巻き込み、協力してもらうようにしています。そうすることで、私自身のマネジメントスキルを向上させることができますし、各メンバーが持つ固有のスキルを発揮してもらうことで、より良いシステムを作り上げることができると考えています。

人の気持ちを理解することで、エンジニアの価値が高まる

エンジニアの仕事と聞くと、黙々とパソコンに向かって作業する姿をイメージする人も多いかもしれませんが、私個人としては、人とコミュニケーションを取ることが最も重要な仕事ではないかと感じています。私たちの仕事の先には必ずお客様が存在するわけですが、お客様が本当に求めているものは何かを知るためには、対面での交流が必要不可欠です。出てくるであろう要望や機能を先読みして提供できた時などは、単純に「やった」と思えますし、そうした積み重ねが信頼関係を構築してくれるのではないかと私は感じています。

また最近ではAIや機械学習、AWSなど、技術が進歩するスピードが早くなる一方で、人々が扱える技術が高いレベルで均一化されているように感じます。みんなが同じ技術を使えるようになれば、試されるのはそれらをどのように活用していくかというアイデア部分。こちらのスキルも磨けるように、Raspberry Piというツールを使った電子工作も始めてみました。使えるものはすべて使っていきながら、さらなるスキルアップを目指していきたいです。